Experiments on Our Ventures

素早い実験を心がけることは、私たちのベンチャーが世界にインパクトを与えるために必要な核となる要素です。大胆なアイデアを小さく始めて、素早く実験を繰り返していくことで、顧客ニーズを理解し、より大きなスケールで成果を予測することができるようになります。この実験が、ユーザーニーズをよく理解するために必要な真のインサイトを私たちに教えてくれます。私たちのベンチャーは、カスタマーやプロダクト、それらすべてにおける問題定義のプロセスにおいて迅速に実験を繰り返しています。

Experiments on Ventures

459 Ideas submitted from around the world

A person has a dream to make the world a better place, create something new, or make something better than it was.

298 Individual ideas submitted

The path to reach the dream seems too far away in the darkness.

160 Organizational Venture ideas

Moon opens the door to unforeseen paths, new possibilities, and opportunities.

32 Individual ideas selected

A person has a dream to make the world a better place, create something new, or make something better than it was.

27 Organizational Venture idea engagements

Moon opens the door to unforeseen paths, new possibilities, and opportunities.

Experiments with Customers

ママ・パパと赤ちゃんにパーソナライズされた、ねんねトレーニング(夜泣きサポート)のサービス、およびプラットフォームを提供する「Lullaby」は、ピジョン株式会社とパートナーシップを締結しました。ユーザーへの理解を深めるため、小児スリープコンサルタントとともに、東京・大阪各地のデパートなど潜在顧客が頻繁に訪れる場所でセミナーを開催してきました。イベントを通じて、日本ではまだねんねトレーニングの概念が浸透していないことを再認識しましたが、ママやパパにコンサルタントと直接やりとりをしてもらうことで、ねんねトレーニングの大切さを知ってもらうことができました。

新たな環境でイベントを開催したことは、プロダクトに対するフィードバックを直接得たり、新しいユーザーをLullabyにつないだりするためのクイックな実験でした。

Yukari Tago, EIR, Lullaby

ユーザーが持っているスキルセットを明らかにし、キャリアパスをマッピング、プロフェッショナルのリソースを専門家育成コミュニティに供給するキャリアナビゲーションツール「Pioneer Guild」は、ユーザーとメンターを巻き込んで、メンターシップに関する実験を行いました。これらの実験により、ターゲットユーザー像をより明確にすることや、プロダクトの成功にどんな人に協力を仰ぐ必要があるのかを特定することができました。

Experiment Fast: Pioneer Guild

素早く実験することで、前進するために必要なファクトを見出すことができます。このサイクルが私たちの成長につながっています。

Hiroyuki Narihara, EIR, Pioneer Guild

Experiments On Products

生涯教育のために厳選された、短時間の音声コンテンツが聞けるプラットフォーム「VOOX」は、ユーザー層とチームを拡大することで、過去1年間で飛躍的な成長を遂げました。その勢いを維持し、自社ブランドをより多くの人に知ってもらうため、スキルアップのためのシンポジウムなど、新たなプラットフォームでコンテンツを提供する実験を行いました。

Experiment Fast: VOOX

何がうまくいっているのか、何がうまくいっていないのかを確認するために、できるだけ多くのことを試すことにしました。

Guihua Hong, EIR, VOOX

メタバースのアバターを利用したデジタルワーク(拡張テレワーク)により、時間、場所、身体的要因にとらわれない新しい働き方を可能にするジョブマッチングサービス「メタジョブ!」は、2022年の大半を自社プロダクトの実験に費やしました。「メタジョブ!ボタン」を設置する実験では、Eコマースで一般的に使用されているチャットボットによる自動回答でユーザーの疑問をサポートする方法に改良を加え、ユーザーの疑問に対する回答者として適任と考えられるメタジョブ!ワーカーを素早くマッチさせ、幅広い分野で一人ひとりのユーザーに最適化した対応ができる環境を実現しました。

Experiment Fast: MetaJob

自分たちのミスから、今のメタジョブ!とは何かという大切な学びを得ました。

Naohiro Hoshino, EIR, メタジョブ!

「GORIL」は、正しい英語の発音を身につけることに特化した日本人向けのデジタルプロダクト。ユーザーの筋肉の動きを可視化し、リアルタイムでフィードバックする新しい学習メソッドを提供します。今年は、プロトタイプ第1号を作成しました。最初の実験では、発音を指導するマンツーマンの先生がいる場合に、GORILがどのように機能するかを探りましたが、この方法ではビジネスとしてのスケーリングが難しかったため、チームはゲーミフィケーションの可能性を探りました。そこで、ユーザーがゲーム感覚で、正しい発音と間違った発音を確認することはできるか?という、価値のある問いが生まれました。

GORIL Pong Experiment

自分たちが無意識のバイアスにとらわれていることに気づき、実験を通じて何を検証したいのかをもっと明確にする必要性を感じました。それができれば、問うべき正しい質問を見出すことができます。

Satohshi Yoshida, EIR, GORIL

私たちは常に大胆で新しい、人間中心の実験を目指しています。そうすることで、解決したい問題をより深いレベルで理解することができます。

Rosa Dell A. dela Torre & Rodellie Grace Aldas, EIRs, Inna Circle

母親同士がつながり、サポートし合える安全なコミュニティを提供するプラットフォーム「Inna Circle」は、潜在的なユーザー向けにイベントを開催して実験を行いました。まずは実際のユーザーに会うために、最小限のリソースでポップアップイベントを素早く開催しました。イベントは、様々なコンセプトを試すことに加え、自社ブランドのサポーターとコミュニケーションを取ることができた素晴らしい機会になりました。一つ課題としてあったのは、イベントの開催に伴い、ビジネスライセンスなしではユーザーからの支払いを受け取ることができないという点でした。Inna Circleチームは、子どもの世話をするホスト(通称チャイルド・マインダーズ)には報酬を支払い、母親たちからは料金は受け取らないことを決め、その代わりに、母親たちに直接話を聞きながら、価格、カリキュラム、サービスに対する期待などのフィードバックを集める機会としてイベントを活用することにしました。

「UNBLOCK」は、「ILLUMINATE」 のデザイン・チャレンジから生まれたアイデアです。リテール業界における製品、店舗、サプライチェーンのデジタルとフィジカルの環境をつなぐ、次世代のプラットフォームの提供を試みています。チームではその可能性を示すため、これまでに5つの異なるプロトタイプを作成してきました。現在は、アパレル商品のオンライン登録、トレーサビリティに必要なデジタル認証、リアルタイムの在庫管理システムの開発に取り組んでおり、潜在ユーザーとの実験と探求を重ねることで、ブランドが買い物をする利用客に対して新しい購買体験を創出できるよう支援することを目指します。

Learn More About Unblock

Moonの東京スタジオで開催したデモイベントはUNBLOCKについて知ってもらう良い機会でした。Moonと三井物産の流通事業本部だけでなく、関連会社とのつながりも深めることができたほか、アイデアと目標をさらに洗練することができる貴重なフィードバックを得ることができました。

Marco De Rossi, Project Lead, UNBLOCK

誰でも自宅で環境に優しい衣服を3Dプリントできる、サステナブルなファッションプラットフォーム「Soft 3DP」は、初めて独自のフィラメントを使ったプリントを行いました。EIRであるダニット・ぺレグはフィラメントへの着色に成功し、NFT Parisで3Dプリントによるチーム初のファッションラインを公開しました。

過去3年間積み重ねてきた努力と実験の積み重ねの成果が、やっと形になりました!この取り組みを通じてファッションの可能性を広げられることを、とても誇りに思っています。

Danit Peleg, EIR, Soft3DP

Experiments on Process

2022年、テニスベアは正式に新会社を設立しました。スピード感を持ちながら実験を続けるために、設立直後に初のPRイベントを行い、Moonと三井物産が主催するアマチュアテニス大会「テニスベアカップ」の開催を発表しました。イベントにはお笑いコンビ「錦鯉」や、車いすテニス界で活躍する荒井大輔選手と高室侑舞選手が招待されました。イベントはEIRの江嵜と増原にとって、テニスベア発展やマーケティング戦略について考える素晴らしい機会になりました。

イベントの企画から実行までを緊張感を持って着実に進めることができただけでなく、イベントのKPIを設計し、短期間でイベントの成果と影響をより適切に測定することができました。全体的に、このイベントはMoonとテニスベアの両者に、今後のイベントへの取り組み方について学ぶべきものを多く与えてくれました。

Kei Esaki, EIR,テニスベア