私たちは「人」を中心にしてあらゆる物事に取り組んでいます。Moonには、仕事と遊びを通じて、その精神を体現するカルチャーがあります。私たちは、明るく健康的な職場環境が、ポジティブな成果へつながるのだと信じてきました。Moonには「遊び」を重視したユニークな環境があります。では、どうやってその環境のなかで素早く実験を繰り返してきたのでしょうか。私たちは「仲間を集めたい」「信頼関係を築きたい」という希望を持って、新しく大胆なことにも挑戦してきました。すべての実験がうまくいったわけではありませんが、ここでは、そのなかでも目立った取り組みについて紹介します。
We had visitors from different Business Units, Organizations and Task Forces including: Chemical, Energy Solution, Design, Corporate Planning, Global Strategy, Construction, Mobility, Accelerator, Nutrition & Agriculture, New Frontier, Digital Innovation, Japan Pharma, Executive
「Ascend」は、新入社員のオンボーディング体験を再構築する方法として、Moonのオペレーションチームのメンバーが “0→1” で構築したツールです。HRチームが、入社する社員のために毎回行っていた面倒な作業について、「オンボーディングプロセスを自動化したうえで、新入社員にとってもっと楽しい体験を創れたらどうだろう?」と問いを立てたところから着想を得ました。そして、ほかのチームが何かを創ってくれるのを待ったり、ほかの会社が何かを市場に出すのを待ったりすることなく、HRのビジネスパートナーであるモニーク・ライリーがチームリーダーとなり、すぐにプロジェクトをスタートさせたのです。
Ascendの開発で学んだのは、MVP(実用最小限の製品)を創るときに、完璧を目指すよりもとにかく早く何かを生み出すことの重要さでした。プロダクトが持つ可能性すべてに目を向けるのではなく、鍵となるであろう機能に絞ってユーザーの声を早く集め、方向性を導き出しました。
Monique Riley, Team Lead, Ascend
このプロジェクトはチーム全体にとって大きな実験でした。チームには、リーダーのモニークを含め、プロダクト開発の経験者がいなかったからです。「Ascend」はMoonが大切にしている価値観を体現しています。それは、「欲しい」と願うだけでなく、試しに創ってみること。そして、創りながら考えていくことです。
「Ascend」は2022年のはじめにソフトローンチしました。デザインは完璧ではありませんでしたが、必要な機能、リンク、新入社員が必要とする情報はすべて備えていました。一番良かったところは、新入社員のニーズや理想に基づいてオンボーディングプロセスをカスタマイズできるようになったことです。
「Ascend」は現在もユーザーからのフィードバックを受けながら、これから入社する新入社員にとって、さらに良い体験となるよう調整を重ねています。
私たちは、パンデミックの影響でさまざまな働き方に適応しながら人と人とのつながりを保とうと努力してきました。そして、誰もがお互いのウェルビーイングに集中できるよう、助け合いたいと考えていました。そこで、さまざまなイベントや取り組みを通じて、ウェルビーイングを育み、維持するためのプログラムを創りました。ウェルビーイングは、心理的な満足度、身体的な満足度、コミュニティにおける社会的な満足度などが含まれ、健康的な習慣、ワークライフバランス、帰属意識、感謝、包容力なども関係しています。
誰もがプライベートだけでなく、仕事においても健康的で有意義な人生を送りたいと願っています。人間中心のデザインを大切にする私たちは、Moonのメンバーが最高のパフォーマンスを発揮するために、健康的な職場環境の提供が鍵になると考えています。
私たちのウェルネスに関する取り組みは、Moonに在籍する一人ひとりのメンバーのことや、彼らにとってウェルビーイングとは何か、健康的なライフスタイルをサポートし維持するために必要なものは何かなどに焦点を当てています。そして、働くことに集中できる環境や、その意味、チームの一員であることを実感できるカルチャーを育みたいと考えています。
ウェルネス・イニシアチブのキックオフを行うにあたり、私たちはMoonのメンバーとウェルネスに関するブレインストーミングのセッションを実施しました。私たちは、すべてのアイデアやアクティビティをさまざまなテーマごとに整理し、テーマをフィジカル・アクティビティ、クリエイティブ・エクスプレッション、リラクシング、ネイチャーの4つに絞りました。そして、それぞれのテーマに焦点を当てたイベントを、3ヶ月ごとに開催することにしました。
最初のイベントは、5月に開催した「ステップチャレンジ」でした。このイベントでは、デジタルデトックスのためにパソコンやスマホのスクリーンからなるべく距離を置き、新鮮な空気を吸って体を動かすことに集中しました。Zoomで通話しながら散策し、ダンス休憩を挟みながら歩数を競ってランキングをつけたり、ウォーキングの様子を撮った写真をみんなと共有したりしました。東京都内のさまざまなエリアで開催されたほか、フィリピンでハイキングをしたメンバーやグループランチをしたチームもあり、メンバーがそれぞれの場所を歩きながら存分に個性を発揮した素晴らしい機会になりました。
リモートワーカーとして、チームが私の健康状態の維持だけでなく、世界中にいるMoonの仲間たちとつながる機会を創ってくれることに本当に感謝しています。
Dan Winters, Business Operations Manager
Moonステップチャレンジは、プロダクトチームの競争心をうまく引き出し、モチベーションアップにもつながった楽しいアクティビティでした!コンピューターから離れ、新鮮な空気を楽しみながら、東京にはいないチームメイトとも絆を深めることができました。
Rika Matsui, Program Manager
今年度は、初めて社外の方々を招いた公開イベントの開催にも挑戦しました。これは、Moonが、Canvas Tokyo、Figmaと共同で、東京のクリエイターや起業家コミュニティに向けて発信したものです。東京近郊に住むデザイナー、アーティスト、エンジニア、起業家たちと、より強いつながりを築くために始めた最初のイベントでした。Moonでは、刺激的な環境を適切な形で提供することで、新しいアイデアやプロジェクト、つながり、フィードバックなどといった、予想外の素晴らしいことを生み出せると信じてきました。
このイベントでは、誰もがステージに上がり、自分のポートフォリオやプロジェクト、スタートアップなどについて3分間ピッチできる機会を設けました。プレゼンターは新規のオーディエンスに向けてアイデアを発表でき、参加者同士がお互いの熱意あるプレゼンを目にすることで素晴らしい対話が生まれ、会場はエネルギーに満ちあふれていました。
このイベントを主催したことで、私たちは思い描いていた通りの成果を得ることができました。それは、これまでにない “つながりかた” や、さまざまな気づき、クリエイティブな成長などです。これからも、こうしたイベントをどんどん開催していく予定です。ご期待ください!
コラボレーションや意見交換は、いつでも試す価値があるものです。クリエイティビティとアントレプレナーシップが融合するのです。このイベントは、アーティスト、デザイナー、起業家が一堂に会し、イノベーションの鍵となるクリエイティビティを讃えた素晴らしいイベントでした!
Mateus Rezende, Senior Design Lead and Event Coordinator